2日目:ソウル観光・昌徳宮&後苑、景福宮&守門将交代式、宗廟、フットマッサージ


5月7日(木) May 7 (Thu)
ホテル ⇒ 食堂(朝食)⇒ 昌徳宮・後苑(世界遺産)⇒ 食堂(昼食)⇒ 景福宮・守門将交代式 ⇒ 宗廟(世界遺産) ⇒ 免税店 ⇒ 食堂(夕食)
⇒ ホテル ⇒ フットマッサージ(明洞)⇒ ホテル  
宿泊:Tmark Hotel 明洞

食堂
干しダラスープ
朝8時10分にロビーでガイドさん(昨日と別の人で今日と明日の担当)に会いワゴン車に乗車。「ニュー国際ホテル」の前で下車。今日と明日の観光を我々と一緒にする日本人の母娘がこのホテルに泊まっている。ガイドさんが2人を迎えに行き戻ってきて皆で歩いて朝食の食堂へ行く。
干しダラスープの「プゴクッチプ」を食べる。大勢の韓国人がいて家より食堂で食べる人が多いようだ。席へ着くとすぐに料理が運ばれてきた。店内の調理場で大きな鍋に干しダラスープがグツグツ煮立っているので注文を受けてすぐ出てくる。水キムチやご飯、小皿がある。ガイドさんはご飯をスープに入れてかき混ぜると言う。近くのテーブルを見るとかき混ぜていない人もいる。さっぱりとしているので二日酔いの朝食には良さそうだ。


昌徳宮(チャンドククン)(世界遺産) Changdeok Palace (World Heritage)

宮殿内の地図

1.敦化門
2.錦川橋
3.仁政殿
4.宣政殿
5.御車庫
6.煕政堂
7.大造殿
8.楽善斎
9.誠正閣
10.芙蓉池
11.宙合楼
12.英花堂
13.不老門
14.寄倣軒
15.愛蓮池・愛蓮亭
16.演慶堂
17.尊徳亭
18.玉流川

この宮殿は李朝時代に建立された朝鮮王朝の離宮。正宮の景福宮の東側にあり「東宮」とも呼ばれ、現在の韓国の宮殿の中でも、最も創建時の面影を残している。文禄・慶長の役(豊臣秀吉による侵攻)で消失したが,1615年に再建されたそれぞれの門や宮殿は、屋根裏が丹青(タンチョン)と言う赤、青、黄、黒、白の5色で鮮やかに塗り飾られている。又、屋根の端に魔除けの意味で三蔵法師や孫悟空らの石像が並んでいる。
ガイドさんの説明を聞きながら敦化門や仁政殿、宣政殿、大造殿、楽善斎などを見学する。
敦化門:韓国最古の木造2階建ての門。
仁政殿:王の即位式、朝礼、外国の使臣のの接見が行われた。
楽善斎:最後の皇太子李垠(イウン)に日本の皇室の梨本宮家から嫁いだ方子(まさこ)さんも晩年過ごしていた。ガイドさんが「マサコさん」と言う度に、どうしても日本の皇太子夫人の「雅子さん」を連想してしまう。
ガイドの朴さんから女房と一緒のところを記念写真に撮ってもらう。「もっと寄り添って腕を組んで!」と彼女が言う。彼女の経験では、日本人の中高年の夫婦は一緒に写真を撮られる時にそっけない態度が多いとのこと。韓国の夫婦は、例えケンカ状態でも写真を撮られる時は腕を組んで仲良くするそうだ。国民性の違いか!?
敦化門 仁政殿 楽善斎

後苑(フウォン)Huwon
韓国の人には秘苑(ビウォン)として親しまれているが、もともとの名前は後苑。 このエリアは昌徳宮の創建時に宮殿の庭園として造られた。ここで王や王妃が余暇を楽しんだり、勉強をしていた。自然の地形をそのまま生かし、谷には全て庭園を造り、芙蓉池などのような池を設け東屋を建ててある。
10時半から日本語ガイドツアーがあり参加する。ガイドさんは、やさしくて丁寧な日本語を話す。日本語ってこんなにやわらかい響きの言葉だったのかと感心する。森の中を気持ちよく歩く。ドラマ「チャングムの誓い」のロケ地となった芙蓉池や芙蓉亭、宙合樓、英花堂がある。
芙蓉亭:芙蓉池のほとりに建ち、王が釣りを楽しんだ場所。
魚水門:宙合樓の入り口にある門で魚がこの門を通ったら龍になったという。
宙合樓:1777年に建てられた2階建ての楼閣で学問研究の場。
英花堂:王が家臣と花見をしたり詩を詠んだりした堂。その後、科挙の試験場となり、王が試験監督をして横の庭で受験者たちが科挙の試験を受けた。
芙蓉池・宙合樓・英花堂 芙蓉亭 魚水門
宙合樓 英花堂の中

さらに歩くと不老門と愛蓮池、愛蓮亭がある。
不老門:王の長寿を願い一枚岩を削り作られた石門。ここを通ると長生きすると言われている。
愛蓮池・愛蓮亭:芙蓉池と違い池の中に中島がない。
不老門 愛蓮池・愛蓮亭

愛蓮池の北側は山に沿って渓谷があり、いくつかの東屋が建てられている。1644年に建てられた一番古い東屋の尊徳亭がある。天井は鮮やかな装飾と彩色が施されて中央に龍が描かれている。
尊徳亭 尊徳亭の天井

昌徳宮の入口の敦化門から一番遠く離れた約1,250mにある玉流川周辺へ行く。歴代の王や王妃がここで井戸の水を飲んだり、風流な遊びに興じていた。周りには太極亭など5つの東屋が建っている。
清義亭:唯一藁葺きの屋根の亭。前にある田で王も稲作を楽しんでいた。
清義亭 玉流川 太極亭

演慶堂を見学する。1828年に建てられた民家形式の建物で、男性の居住空間の含廊棟(サランチェ)と女性の住まいの母屋に分かれている。オンドルで暖房する部屋とオンドルの焚口や煙突がある。又、夏に使う板の間もある。
善香斎:本を保管する書庫であり、図書室としても使われていた。
演慶堂 善香斎 母屋

森林の中の1時間半のツアーは運動不足の解消にもなり楽しかった。ここはお勧めの場所だ。後苑を案内してくれたガイドさんは、京都へ旅行した時に龍安寺の石庭に魅せられて何時間もいたそうだ。欧米人ばかりでなくアジアの人も魅力感じる石庭なのだろう。

敦化門の近くにガイドの朴さんが待っていてワゴン車に乗り昼食の食堂へ移動する。
明洞にあるビビンバの店へ入る。ヘルシーなセッサクビビンバ。代表してガイドさんから混ぜてもらう。会社員時代、赤坂に事務所があり昼食に韓国料理店で石焼ビビンバをよく食べていた。このセッサクビビンバは初めて食べた。
食堂 セッサクビビンバ


景福宮(キョンボククン)・守門将交代式 Gyeongbok Palace & The Royal Guards Ceremony


昼食を終えて景福宮へ移動する。朝鮮王朝の創始者、太祖(李成桂)が1395年に創建した宮殿。主要な門や宮殿は、南北を軸に直線状に並び、これらの宮殿に付属した建物は各領域の中で左右対称になるように配置されている。1553年の大火によって消失し、1592年の豊臣秀吉による文禄の役で全焼した。1868年に創建当時の規模に復元された。1910年の日本による韓国併合により慶会楼や勤政殿などの10棟を残して、約220もの 殿閣が取り壊された。1990~2010年の第1次復元事業で本来の約25%が復元され、今は第2次復元事業中。
興礼門:2階建ての大門。日本統治時代に撤去されたが、2001年に復元された。
勤政殿:景福宮の正殿であり法殿。王の選任式や文武百官からの朝賀、公式な国家儀式や宴会、外国の使臣との接見が行われた。
慶会楼:1412年に創建された2階建ての楼閣。王が臣下と宴会を開いたり外国の使臣を接待した。
思政殿:王の執務室のある宮殿。
興礼門 勤政殿 回廊
慶会楼 思政殿 思政殿・執務室

午後3時から始まる守門軍の交代儀式を見学する。光化門と興礼門の間の広場で行われている。なかなか見応えのある儀式で独特の音曲を演奏する兵士もいる。ガイドさんに聞くと昔は現役の軍人がやっていたが、今は民間の専門職の人とのこと。英語と日本語の説明もあり楽しく見学。江戸城の二重橋や桜田門などで武士たち(旗本?)が門番を交代する時を再現するとどうなるのか? ここでの交代に比べてあまり迫力がないような気がする。

動画:交代儀式 A video of Royal Guards Ceremony


宗廟(チョンミョ)(世界遺産) Jongmyo Shrine (World Heritage)
世界遺産の宗廟へ行く。ワゴン車を降りて宗廟の正門へ向かう時の小公園に大勢の年配の男性がいる。ダベっている人たちや将棋のようなゲームをしている人たちがいる。家にいてもしょうがないのでここへ来て顔見知りの人たちに会うのが心地よいのだろう。では、おばちゃんたちは何処にいるのだろうか? 日本と同じく友だちや隣近所のおばちゃんとお茶を飲みながらおしゃべりしているのだろう。
ここは朝鮮王朝の歴代の国王と王妃の魂が眠る廟。毎年5月に王室の祭礼儀式として李氏の末裔たちが伝統的な衣装に身を包み宗廟大祭が行われる。今年は我々が来る前の5月3日(日)に行われた。中に専門のガイドさんがいて見学する。このガイドさんも丁寧な日本語を話す。
正殿:朝鮮王朝の創始者、李成桂太祖が1394年の建国の際に建てた霊廟。27代の歴代の王と王妃やのちに称号を贈られた王と王妃、功臣の神位(位牌)が19室に49位祀られている。
永寧殿:正殿の別廟で正殿と同じ建築様式で建てられた。16室に34位祀られている。
正殿 永寧殿 祭礼の風景(説明板にある写真)

東大門市場へ夕食に行く。鶏の鍋料理「タッカンマリ」の食堂へ入る。店の人が骨付きの鶏を鋏で切って洗面器のような大きな鍋へ入れてくれる。同行している母娘はビールを飲んでいる。逞しい80歳のお母さんだ。鍋の鶏を香辛料を入れた器に移して食べる。店を出たら周辺は雑踏の下町だった。
食堂 鶏鍋

ホテルへ戻ってから午後8時にロビーでマッサージ店の人に会い車で店へ案内してもらう。昼間この界隈を歩いていて射撃体験場があったが、その隣りのビルの7階に店があった。ガイドさんから店の名前も聞いていなかったが、彼女の紹介なので安心できる店なのだろう。全部のコースを写真入りの本で説明を受ける。アロマ全身リンパマッサージや顔・首リンパマッサージなどがあるが、最初から足マッサージと決めていたのでそれにする。1人6,000ウォン。ロッカーでマッサージ用の上下に着替える。まずアロマオイルが入っている足湯に浸かり足を洗ってもらう。ベットのある部屋へ移動し、マッサージを受ける。他にお客さんはいなくて、おばちゃんが1人で我々を交互にマッサージする。
・かかとの角質取り
・足裏や足全体を小さい棒で押す
・ふくらはぎから足先までを包むラバーの靴状のもので加圧
・アロマオイルで足、ふくらはぎ、ひざ、ふとももをマッサージ
・足だけをパラフィンパック
加圧の時もマッサージの時もふくらはぎが痛くて大変だった。お金を払って何でこんな痛い目にあうのだ。女房は気持ちよくて眠ってしまったとのこと。マッサージの時間は1時間と思っていたが70分位だった。
店を出る時に日本の女性らしき2人が入ってきた。店の車でホテルまで送ってもらう。






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