宮古島・池間島・伊良部島・下地島
7月5日〜7月8日 3泊4日



13日目:7月5日(火) 快晴 走行距離/累計32.2km/551.7km
宿(那覇市)⇒ 那覇空港 ⇒ 宮古空港 ⇒ 平良フェリーターミナル ⇒ 砂山ビーチ ⇒ 池間大橋 ⇒ 池間島(いけまじま)
宿泊:民宿勝連荘(池間島)
YHで朝食後にエミコ・シールさんのビデオを見た。彼女がガンを手術し回復してからご主人とアフガニスタン・インドを自転車で走った映像だった。美栄橋駅から那覇空港駅までモノレールに乗る。自転車は昨晩 空港に預けてあるのでザックだけで気楽である。航空会社のカウンターで自転車の入った袋を預けるといつものように誓約書(自転車に損傷等あっても航空会社は責任を負わない)にサインする。

ワーブニそば/時や食堂
宮古への飛行機は満席。 宮古空港で自転車を組み立てる。市の中心街を走り平良港へ行く。フェリーターミナルビルの食堂は3時で閉店だった。歩いている女性に食堂を聞きその食堂へ行ったが「本日休業」との出ている。仕方なく他の食堂を探していると先ほど店を教えてくれた女性が来て「食堂が休みかもと思ったのでもう1軒の食堂を教えます」と言う。
教えてもらった「時や食堂」へ行き「ワーブニそば」(骨つき豚肉、大根、昆布、人参)を注文する。後から来た年配の男性が注文をしてから店の外にあるベンチへ出てタバコを吸っている。 食べ終わってからベンチの近くに置いてある自転車に乗ろうとするとその男性が話しかけてきた。大坂の人で昭和28年生まれ。宮古島などの離島でシャーマンを調べていて、名刺をくれ携帯の番号を書いてくれた。「しばらく平良のビジネスホテルに泊まっているので色々話をしたい」と言うので「明後日に平良へ戻るので時間があれば」と返事をした。

車も人も少ない道を砂山ビーチへ向けて走る。駐車場から砂山を登って行くと眼下に綺麗なビーチがある。家族連れや若いカップルがいる。
砂山ビーチ 砂山ビーチ

砂山ビーチから池間大島へ行く道を進むと雪塩製塩所の看板があるが通過し池島大橋に着く。 橋の上から透明なエメナルドグリーンの海が見える。なんという美しさなのだ!! 池間大橋(全長1,425m)を走るが真ん中辺りで休憩。それにしても美しい海だ。
池間大橋近くの海 池間大橋近くの海

池間漁港へ出て宿へ行こうとしたが行き止まりで本道を進み民宿勝連荘へ到着。 夕食時に他に3人分用意がしてあった。宿の人が1人の名前を呼ぶがなかなか2階から来ない。 2階から下りて来た人は30代の男性で「夕日があまりにも綺麗なので見ていた」と言う。 宿の女将さんと相談し2階のテラスで食事しようとなり自分の食事を持って2階のテラスへ移動する。確かに素晴らしい夕日!! こんな夕日を見ながら食事とは贅沢だ。 後から漁師の旦那さん(今年 還暦)や次女、次女の子供(5歳の女の子)、甥っ子(ダイビングインストラクター養成の専門学校生)も加わる。 しばらくしてお客さんの夫婦も宿へ戻って来たのでテラスでの食事に参加する。夕日が落ちたのでライトを照らして賑やかな夕食が続いた。 満天の星。人工衛星が移動していく。
夕日 テラスで夕食


14日目:7月6日(水) 快晴 走行距離/累計80.2km/631.9km
宿 ⇒ 池間大橋 ⇒ 島尻 ⇒ 東平安名崎(ひがしへんなざき)⇒ うえのドイツ文化村 ⇒ 下地
宿泊:農家民宿「津嘉山荘」
泊まっているお客さんは、埼玉の30代の男性(サッカー選手のトォーリオに似ている)と千葉の30代の夫婦。トォーリオさんは、この宿へ10回以上来ているとのこと。夫婦の方は、初めての沖縄だが宮古島にしたそうだ。今晩の宿は決めてなかったのでこの夫婦に相談すると、下地の民宿「津嘉山荘」の食事が美味しいので薦められたのでこの宿に決めた。 勝連荘を出て池間大橋を渡る。昨日もこの橋を渡ったがやはりエメラルド色の綺麗な海(美ら海)が広がる。
池間大橋 池間大橋

島尻集落へ入る。共同売店があり軍手を2セットとタオルを買う。
本島の共同売店は年配の女性(おばぁ)が店番の所が多かったが、この店は30代の女性が店番をしていた。彼女と雑談する。彼女も海を見ながらサイクリングをするのが好きとのこと。
島尻マングローブがあり立ち寄る。それほど大きな規模のマングローブでなかった。駐車場に戻るとレンタカーで来た男性が休憩小屋にいて話をする。横浜の人(昭和22年生まれ)であちこち旅行しているとのこと。波照間島へ行った時にママチャリで炎天下を走って大変だったそうだ。彼はもっと話したがっていたようだが、小生はまだこれから先へ行くので別れた。

遠くに大きな灯台が見える。岬までの長い道を走る。車は岬まで行けず手前の駐車場となるが自転車なのでそのまま岬の突端まで走る。この岬から糸満市の荒崎に向かって引いた線が太平洋と東シナ海の境界線となる。灯台の上へ登り太平洋と東シナ海を眺める。絶景なり!!
2年前にスウェーデンを自転車で旅したが、バルト海のエーランド島へ行った時に南端の灯台の上から海を眺めたことを思い出した。
灯台からの眺め 灯台からの眺め

海岸沿いの道を進むと交通止めで迂回路となっている。先日の台風で道路が壊れたとのこと。上野公民館近くの通りに「シュレーダー通り」の記念碑がある。沖縄サミットでドイツの当時のシュレーダー首相が宮古島へ来た時の記念碑。大きな西洋風のお城が遠くに見えるので「うえのドイツ文化村」と思い脇の道を進み到着。中へ入るつもりはなく正門前で小休止。平日のせいなのか駐車場に車が2〜3台あるだけ。これで経営が成り立つのだろうか。来間島への来間大橋(全長1,690m)を渡りたいので走る。来間大橋までは田園風景が広がり北海道を走った頃を思い出す。来間大橋を渡って小休止の後、民宿へ向かう 。 民宿「津嘉山荘」への道をGSで聞いたがGSの人は知らなかった。宿へ電話し確認したが、狭い農道の先に宿があった。勝連荘で千葉の夫婦のメモに「おいシーサー」と書いてあった。確かに「おいシーサー津嘉山荘」と看板が出ていた。 夕食は聞いていた通り色々な食材があり量も多く満足。隣りに大阪の夫婦がいて話をする。旦那さんは、昭和18年生まれで河内出身で公務員だった。奥さんは昭和28年生まれで可愛らしい話し方をする。埼玉に娘が住んでいて福島原発事故の後に娘さんは子供3人連れて大阪の実家へ避難していたそうだ。大阪の漫才を聞いているようでボケとツッコミのやり取り。大阪でなくとも10歳離れているとこういう感じの夫婦になるのかなぁ〜。
うえのドイツ文化村 来間大橋 夕食/津嘉山荘


15日目:7月7日(木)快晴 走行距離/累計77.2km/709.1km
宿 ⇒ 平良港 - 高速船 ⇒ 佐良名港(伊良部島)⇒ 牧山展望台 ⇒ 伊良部橋 ⇒ 通り池(下地島)⇒ 下地島空港 ⇒ 佐和田の浜 ⇒ 白鳥崎 ⇒ フナウサギバナタ ⇒ 佐良名港 -高速船 ⇒ 平良港
宿泊:ニューポートビジネスホテル(平良)
朝食も大阪の夫婦と一緒だった。この夫婦はこの宿に1週間いるとのこと。宿から出発する時に見送ってくれた。本当に気持ちのいい夫婦だった。
大阪の夫婦 出発

今日は伊良部島と下地島へ渡るので平良港へ行く。
宮古フェリーの高速双胴船「うぷゆう」に乗船。乗船券400円、自転車運賃350円

牧山展望台
通り池

佐良名港(伊良部島)から牧山展望台まではいきなりキツイ坂。
展望台への道の下に自転車を置いて歩いて展望台へ行く。台風により木々の枝が折れて道に散乱している。眺めは良いがあいにくの曇り空だ。工事中の伊良部大橋(2014年完成予定 全長3,540m)が見える。完成すれば2005年に完成した沖縄本島の古宇利大橋(全長1,960m)を抜き通行料金を徴収しない橋としては日本最長となる。沖縄本島周辺の島と同じく近い島へは橋を架けるのが今の時代なのだろう。フェリーやボートの出番が失われていくのは寂しい。

下地島へは何本かの短い橋で渡れる。広いサトウキビ畑を走り「通り池」へ行く。池の底が海に通じていて魚が自由に行き来しているそうだ。

下地島空港は戦争中に建設したのかと思ったが、1973年(昭和48年)に建設した空港である。那覇空港との定期便があったが、利用客が少なく1994年(平成6年)に運休。現在、この空港は、パイロットの訓練飛行場で大学の同期生の松本や日高は卒業してから航空会社に就職した。彼らもここで訓練したと言っていた。発着の光景はダイナミックで何度見ていても飽きない。飛行機が発着するタイミングを撮ろうとしたが、なかなかうまく撮れなかった。
下地島空港 下地島空港

野菜そば/まるよし
ふなうさぎバナタ

伊良部島の「民宿まるよし」の食堂で昼食を取る。「野菜そば」を注文する。食事中のカップルが3組いるが、欧米の男性と日本の女性のカップルもいる。男性は食事が終わってから携帯で話し出した。日本語で話しているが大きな声で笑ったり、「ニュージへ行って何でもバイトするよ」とか声が大きいので聞こえてくる。その内に終わるだろうと思ったが携帯の話は終わらない。他のカップルは我慢しているのだろう。仕方がないと諦めているだろうか。やはり注意した方がいいと思い彼女にその旨話した。彼は携帯で話しながら彼女の方を向いていた。彼女から電話中の彼に注意すると思っていた。しかし、驚いたことに彼女は何も彼に伝えなかった。しばらくして彼が電話を終わってから2人は店を出て行った。ヤレヤレ・・・・とんだ昼食だった。

佐和田の浜を見て海岸沿いの道を進むと白鳥崎があった。この崎からは平凡な風景しか見えず先へ走る。コンクリート製の大きな鳥の像がある。渡り鳥の「サシバ」をイメージした像と思う。「ふなうさぎバナタ」と看板があり、腹の下部が空洞で手すりがあり見晴台になっている。
説明文
名称の由来は、昔、沖縄本島などに旅立つ人や出征兵士を見送ったところからきています。又、松の木などの木材をこの場所から海に落とし帆船で運んでいたということで「木ーうるすバナタ」とも称しています。島からの旅立ちに多くの人がいろんな思いで手を振っていた所です

高速船/平良港

佐良名港へ戻り来た時と同じ高速船「うぷゆう」で平良港へ帰る。「ドイツ皇帝博愛記念碑」を見てから宿の「ニューポートビジネスホテル」へチェックイン。

今までの自転車旅行で体に疲れが溜まっているだろうから早めにマッサージか整体をしたい。宿から「ひらさき整骨院」を紹介してもらった。整骨院に予約すると「保険証を持ってきて」と言われた。実は、保険証は家に置いたままで持って来るのを忘れてしまった。とにかく、今回の旅では怪我や病気をしてはいけない。保険証なしで初診料込みで30分3千円で体をほぐしてもらった。オーナーは武蔵小金井に友人がいるとのこと。

夕食は宿から「居酒屋 中山」を紹介してもらい店へ行く。結構、お客さんで混んでいる。生ビールとゴーヤチャンプルで夕食。


16日目:7月8日(金) 雨のち曇のち晴 走行距離/累計7.4km/716.5km
宿 ⇒ 宮古空港
宮古空港
宿で朝食を取り曇り空の下 宮古空港へ向かう。途中から大雨となり医院の軒下で雨宿り。小降りになったので走り出す。又、大雨。この為か空港への道を間違えて大回りしてやっと空港に到着。

空港ビルで売店の人たちが騒いでいる。見るとタレントの友近さんらが空港へ到着しTVスタッフが彼女らを撮っているところだった。島田紳助氏がアドバイスしているペンションが宮古島にありそこを彼女たちが訪問する番組とか。

小雨の中を飛行機に乗り、これで宮古島・池間島・伊良部島・下地島の旅を終えた。
次の石垣島が待っている


石垣島


沖縄の旅 
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