1日目:ソウル観光・北村韓屋村の八景めぐり、ソウルタワー


5月6日(水) May 6 (Wed)
自宅 - 中央線・山手線 ⇒ 日暮里 - 京成本線 ⇒ 成田空港第一ターミナル
成田空港発 - アシアナ航空 OZ101便 12:30 ⇒ 仁川(インチョン)国際空港着 15:00 ⇒ 北村韓屋村(ソウル) ⇒ 食堂/北村(夕食) ⇒ ホテル
宿泊:Tmark Hotel 明洞

出発案内板
日暮里駅発 08:50 の京成本線特急に乗車。スカイライナーは高いのでこれで十分。成田空港第一ターミナル着10:15。大昔は改札を出たらパスポートのチェックがあった。安全・保安の為とは言え、空港ビルへ入るだけなのに大げさなことをしていたものだ。

南ウィング4階にあるホリディで受付後にアシアナ航空でチェクイン。出発案内の大きなボードに「定刻11:40 変更13:15 行先 コペンハーゲン スカンジナビア SK984」が出ていた。スウェーデンへ行く時はいつもこの便だった。初めてスウェーデンへ行った1986年9月に成田空港を利用した時は南ウィングと北ウィングしかなく滑走路1本の貧弱な国際空港だった。今は滑走路2本(計画では3本だが)でLCC専用の第3ターミナルも完成した。

飛行機は2席4席2席で妻が窓側、小生は通路側。前の席との間隔がやや広いように感じリラックスできる。
離陸後、しばらくして機内食(ランチ)が配られる。わずか2時間半位の飛行時間でも機内食が出る。 液晶画面でK-POPを聞くが音楽のみで映像がないので、BBC製作のドキュメンタリー「モンスーン」を見る。南アジアのモンスーンの風景がダイナミックで面白かった。

仁川国際空港へ向かう時に海があり島々が見えた。さらに北の方の島が何年か前に北朝鮮から砲撃を受けた事件があった。朝鮮戦争(1950年)で米軍主体の連合軍が仁川へ上陸し韓国南東部に進んでいた北朝鮮軍の背後を突いて反攻に転じ状況が変わった歴史がある。

仁川国際空港着。入国手続きを終えてロビーで出ると旅行会社の看板を持った女性(ガイドのユンさん)に会う。彼女から旅行日程の説明を受けワゴン車に乗車。他に日本人の観光客はいなく我々2人のみ。高速道路を走る。遠くに仁川の市街地が見える。大きな長い橋を渡る。今年に入って濃霧の為にこの橋で多重衝突事故があった。幸いに今日は晴れている。ソウル市内へ入ると混んでいる。
ユンさんが「奥さんの名前を言ってからサランヘヨと言ってみてください」と言う。女房の名前を呼んでから「サランヘヨ」と言った。今度は逆に女房が小生の名前を呼んでから「サランヘヨ」と言う。この言葉は日本語で「愛してます」になるが、知っていた。「ヨンさん、サランヘヨ」と彼女に言ったら、驚いていた。韓国の男性はドラマでこの言葉を使うが、実際にはあまり使わないそうだ。

ソウル市内地図 日本語パンフ
北村(プッチョン)Bukchon Hanok Village
景福宮(キョンボククン)と昌徳宮(チャンドククン)の間にあり、朝鮮王朝時代には両班(ヤンバン)という高級官僚が住んでいたかつての高級住宅地。下り坂の先に明日見学する昌徳宮が見える。坂道で下車。ガイドさんからここで待つように言われたのでブラブラ歩き待つ。しばらくして彼女は日本語のパンフを持って戻って来た。昌徳宮の石垣沿いを歩く。朝鮮王朝時代からの古い街並みが続く。宮中飲食研究所の中庭を覗いてさらに細い路地を散策する。実際に住民が暮らしている街なので「静かに」との注意看板があちこちに貼ってある。中央中学校・高校がある。「冬ソナ」でペ・ヨンジュンとチェ・ジュウの二人の舞台となった学校で学校の前に冬ソナグッズのお土産屋さんがあり日本語で呼び込みをしている。冬ソナのブームの頃は大勢の日本人観光客(特に中高年の女性)で賑わっていたのだろう。坂道に野菜と果物を売っているトラックが停車していて、おばさん達が買い物している。この辺は坂道ばかりなので販売のトラックは助かるのだろう。
坂の下に景徳宮 工房通り 中央高校
嘉会洞11番地一帯 嘉会洞路地 嘉会洞31番地
石段通り
テコンドー教室のワゴン車

ガイドさんはこの地区に詳しくないようで赤い制服を着た観光案内員に八景の場所を何度も確認していた。欧米人の観光客も多く歩いている。八番目の三清洞石段通りの場所が分からずガイドさんは歩いている人に聞いてやっと見つけた。ひとつの大きな岩盤を彫り上げて作った石段の道。王様・高級官僚の命により労働者が動員され造ったのだろうが一体、何年かかったのだろうか。日本では村人のために岩山を堀り抜いて道を造った上人がいた。

八景の見学を終えてバス通りへ出る。大きなハングル語を書いたワゴン車があり、ガイドさんに聞くとテコンドー教室の車とのこと。教室に通う子ども達が乗車している。

最初に下車した坂道にある食堂へ行く。ここで夕食「サムパプ」を食べる。肉やご飯をたっぷりの野菜で包んで食べる。卵焼きやキムチ、胡桃の餅、香辛料などの小皿もある。 エゴマなど葉っぱの種類が多い。ビールを飲む。銘柄「CASS」でサイダーのようなさっぱりした味だ。ひたすら肉を葉っぱで巻いて食べる。ガイドさんと運転手さんも別のテーブルで食事している。高級料理店より地元の人が行くこのような食堂もいいものだ。会社帰りのサラリーマン4人が店へ入って来た。日本と同じく仕事や上司の話で盛り上がるのだろう。韓国の男性はアルコールに強く、「バクダン」と呼ばれる飲み物を飲む。ビールに強い酒(ウィスキーや焼酎など)を入れたものを一気に飲むようだ。
夕食の食堂 サムパプ 葉っぱ類

夕食を終えてワゴン車で中心街へ移動。韓国の伝統茶の店へ入る。何種類かのお茶があり迷うが、女房は五味子茶(オミジャチャ)、小生はカリン茶(モグァチャ)を注文し飲む。五味子茶は鮮やかな濃い色。カリン茶は甘く、カップの底に果実が残っていて食べる。伝統菓子(韓菓)がついてる。ちょっと歯にくっつきやすいが、ふわふわとしていて食べやすい。

伝統茶館 お茶

今日の予定を全て終えてホテルへ戻る。ガイドさんからソウルタワーとフットマッサージの紹介があり、ソウルタワーの入場券(8,000ウォン/人)を買った。フットマッサージもやってみたいので頼んだ。一人60,000ウォン(約6,600円)とのこと。知らない店へ行きボラれても嫌なのでガイドさんの紹介であれば安心だろう。3日目(帰国日の前日)の夜に行こうと思ったが、3日目のソウル郊外の観光に備えて明日の方がいいのではと言われて明日の夜にした。
ホテルは2年前にオープンしたばかりの新しいホテル。エレベーターはルームカードをタッチしないと動かないのでセキュリティーは安心。

フロントでソウルタワーへのタクシー代を聞いてから大通りへ出てタクシーに乗る。女房は旅行前にソウルのガイドブックを買い色々な情報を得ていた。タクシーには模範タクシーとそうでないタクシーがあり、模範タクシーは車体が黒でそれ以外のタクシーは黒以外の色とのこと。模範タクシーは少々割高だがボラれる心配はないそうだ。それにしても模範タクシーとはよくつけた名前だ。それ以外は非模範タクシーになるのか? ガイドさんから「ソウルタワーまで行きたい」とハングル語を紙に書いてもらっていたので運転手にそれを見せる。坂道を進みケーブルカー乗り場へ到着。タクシー代は3,000ウォン(約330円)。ボラれなかった。

ソウルタワー  Seoul Tower
ソウルタワーは、南山公園の頂上(243m)にあるタワーでタワーの高さ236mなのでタワーは海抜479m となる。ケ-ブルカーの往復乗車券を買う。85,000ウォン/人 。ソウルの夜景を見ながらケーブルカーに約5分乗車。下車してから上りの坂道を2~3分歩くが、かなりきつい上りで年配者には大変だろう。我々夫婦も年配者だが・・・・。ソウルタワーのエレベーターへ乗る前に写真スタジオがあり係員がカップルやグループを撮っている。観光地によくあるサービスで後で希望すれば記念写真を買うことになる。エレベーターを降りて展望台(3階)に歩く途中で夜景をバックにした記念写真を販売している。大勢の人がいて若いカップルも多い。デートスポットなのだろう。取り囲むガラスに各都市の方角や距離が書いてあり、東京と大阪が出ている。抱き合ってキスしているカップルがいる。その場所に「ここではキスをする」と書いてあった。1階下から下りのエレベーターに乗るので階段を降りる。この展望台のトイレ(ソウルで一番高い場所にあるトイレ)へ入る。夜景に向かって用が足せる配置。確か、多摩川沿いにある府中の焼肉店のトイレも外(多摩川)が見えるタイプだった。イ・ビョンホンとチェ・ジュウ主演のドラマ「美しき日々」に登場した「八角亭」がライトアップされている。女房は韓国映画・ドラマが好きでロケ地にも詳しい。

ソウルタワーからの夜景 スカイトイレ ドラマの舞台となった八角亭

ケーブルカーの乗降口への下り坂を歩く。しばらく歩くが乗降口が見当たらない。来る時にこんなに歩いたかなと思っていたら、木々の間から下りて行くケーブルカーが見えた。乗降口を通り過ぎてどんどん下へ進んでしまった。仕方なく坂道を上り乗降口へ行きケーブルカーに乗車。
ケーブルカーの広場に何台かタクシーがいる。日本語を話せる運転手がいて「夜10時半から深夜料金になる。ホテルまで30,000ウォンだが20,000ウォンにまけてやる」と言う。来る時は3,000ウォンだったので深夜料金とはいえ10倍はふっかけ過ぎだ。断って明洞まで10分位歩いたが、途中にゲストハウスが多くあった。若者達はゲストハウスに泊まるのだろう。

明洞からホテルまでさらに10分位歩いた。少し飲みたい気分なのでホテルの前のコンビニ「With me」へ行き、果実酒とオツマミを買って部屋へ戻った。



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