旅の前

故郷の佐渡を自転車で一周する計画をした。自転車の周回コースで210kmなので3日〜4日かけゆっくり走ろうと考えた。しかし、時間はたっぷりあるので急いで自転車で一周せずに歩いて回ることにした。観光客が少なく季節もよい9月に歩くことに決めた。9月に実家で法事があるので法事を終えてから歩くことにした。

2013年9月7日8日


9月7日(土) 曇  
自宅 ⇒ 東京 - (上越新幹線 ) ⇒ 新潟 ⇒ 新潟港 - (カーフェリー)ー ⇒ 両津港
宿泊:実家 / 両津湊(りょうつみなと)
佐渡汽船・新潟港フェリーターミナルでフェリー「おおさど丸」の改札を待つ。昔は乗船名簿に記入し改札で渡したが今は乗船券のバーコードを読み取る方式になっている。JR東日本のスイカが使える改札が1カ所あり、そこにザックを置いて時間をつぶす。改札開始になるがスイカの改札は小生1人のみ。皆の視線を感じながら一番早くフェリーに向かう。
佐渡汽船・新潟港フェリーターミナル おおさど丸

夏休みを過ぎたので乗船客は少ない。同じ町内に住んでいたC子さんそれに中学の同級生だったY子さんが船内にいた。2人は地区の婦人会で長野へ旅行に行った帰りとのこと。「佐渡を歩いて一周する」と言ったら2人とも「よ〜く やるわね〜」と呆れた顔。

すぐ上の兄(新潟・新発田市在住)は小生に会うことと明日の法事に出席する為に今日先に実家に来ていた。実家の長兄と三人で飲む。


9月8日(日) 曇  
宿泊:実家
父「豊次」の27回忌と母「ハル」の7回忌の法事に出る。大げさにせず家族だけでやる趣旨なので長兄夫婦と新発田の兄、小生の4人で仏壇の前に座りお坊さんの読経を聞く。あとから甥(新発田の兄の息子)が新潟から来て法事に参加。家での法事が終わってから妙法寺へ行き墓参りの後にお寺でお経をあげてもらう。帰りにお寺にある新潟県文化財の「洛中洛外図屏風」を特別に見せてもらった。この屏風は佐渡の北前船の船頭が京都で買い求めて寺に寄進したとのこと。なかなか見られないものを拝見できて良かった。

甥は午後の船で新潟へ帰った。

兄たちと北一輝の生家へ行き家の中を見せてもらう。この家の前は中学の通学路だった。椎崎にある一輝のお墓へ行く。地元出身の北一輝については、学生時代に「若き日の北一輝」松本健一/現代評論社を読んだが、さらに彼の思想なりを深く学んだことはない。両津湊に北の名字は多く、中学の同級生にも3人いて名字でなく下の名前、晴雄/秀男/義昭、で呼んでいた。
北一輝生家/両津湊生家の内部北一輝の墓/椎崎

実家へ戻り、明日からの旅の準備をする。テントや食材などをザックに入れると14kg位となり初日からこの重さで歩くのは厳しい。前半はテントを持たずに民宿やユースホステルで泊まり、後半にテント泊とした。従って、4日後に河原田(真野湾側)に着いた時、長兄からテント類と食材を車で持って来てもらい受け取ることにした。初日に弾崎(はじきざき)灯台の手前にある鷲崎(わしざき)まで行くと30kmあり大変なので、25km位の北小浦(きたこうら)で民宿があれば泊まるし無い時は寝袋で野宿と予定した。
長兄の短歌の仲間で北小浦に住んでいる辻さんに長兄が頼んでみることになった。幸いにも辻さんからご自宅に泊まるように言われ、ご好意に甘え泊まらせてもらうことにした。




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