旅を終えて
友人たちから「沖縄を旅行してどこが一番良かった?」と聞かれることが多い。「良かった」を「沖縄の自然を満喫した」と解釈しあえて3つ挙げると、1番 西表島、2番 与那国島、3番 波照間島となろうか。エメラルドの海と青い空などに魅かれ期待して沖縄へ行く人が一般的と思う。確かに海と空は素晴らしく特にダイバーにとっては最高の場所であろう。

太平洋戦争中に本土防衛の時間稼ぎの為に捨石となった歴史とそれに伴う多くの犠牲者のことも忘れてはならない。
沖縄戦では三カ月の戦闘で、9万5千の将兵が戦死し、60万沖縄県民の4分の1の15万の民間人が犠牲になっている。
「ひめゆりの塔」のある糸満市に「平和創造の森公園」があった。この公園は走っていて偶然見つけた。公園に沖縄戦で戦死した都道県出身兵士の各慰霊碑があった。「北霊碑」を見つけた。想像した通り沖縄戦で戦死した北海道の兵士の慰霊碑であった。碑文を見て沖縄戦で北海道出身の将兵1万有余名が戦死したことがわかった。こんなにも多くの北海道出身の将兵が戦死したとは全く知らなかった。
帰宅後、さらに調べてみた。沖縄戦で戦死した将兵のうち北海道の兵士で編成されている部隊の兵士たちは、およそ1万800人といわれている。地元の沖縄県を除いては、北海道が圧倒的に多かった。
波照間島の「学童慰霊碑」を見て強制的に西表島へ疎開させられて多くの学童がマラリアで亡くなったことも知った。

戦後66年経っても沖縄に米軍の多くの基地がある現実を直視した。
「軍用犬が巡回している」との警告は、「軍用犬」の文字と響きが身近にない日常生活を過ごしているだけに今でも忘れられない言葉です。
沖縄の米軍基地の問題を考えることは、原発(特に福島原発)を考えることでもある。危険なものは遠くに置いて、大都市圏に住む者はその恩恵を受ける。

豊年祭を見れたのは幸運だった。この祭りは石垣島と与那国島で初めて知った。沖縄へ出発前にガイドブックやネットを詳しく見ていなかったのでこの祭りは新鮮な驚きだった。
豊年祭:農作物の収穫を終え神へ感謝し、来年の五穀豊穣を願う節の祭りのこと。
与那国島の比川集落での豊年祭で「宮崎あおい」さんに似たタレントが気になり、NHK沖縄放送局へ問い合わせたら回答があった。
回答「NHK沖縄放送局で制作、県内で放送されている番組”沖縄金曜クルーズ・きんくる”に出演しているタレントの川満彩杏さんです」。さらにネットで彼女を調べたら、名前は、かわみつあい、昭和63年沖縄県生まれで沖縄県を中心にモデル・タレント活動中とわかった。

沖縄をあちこち廻ってみて、地理的、歴史的、文化的からしてここは日本でなく「琉球国」と実感した。

贅沢な1カ月の旅であった。石垣で買ったシュノーケリングの三点セットを自転車に積んで気に入った入り江やビーチで自転車を止めてシュノーケリングをした。車では見過ごしてしまうような小さな入り江は誰もいなく独り占めで最高だった。

北海道の旅は、旅を終えて東京へ戻るのにフェリーを利用した。今回も那覇でフェリーに乗船し45時間かけて東京へ戻った。長い旅の余韻を楽しむ為にフェリーでのんびりと帰るのはいいものだ。今後の旅もフェリーがあれば帰りは利用したいと思う。

今回の旅で日本列島の最南端と最西端へ自転車で行った。これで東西南北の端へ自転車で行ったことになる。

沖縄の曲を聴きながらホームページを作成した。
歌手:BEGINE、夏川りみ、他
曲:島人ぬ宝、涙そうそう、島唄、花、安里屋ユンタ、黄金の花、てぃんさぐぬ花、十九の春、他
曲を聴いていると、行った場所とそこでの出来事を思い出しゆったりとHPを作成することが出来た。


沖縄の旅

center


center


inserted by FC2 system