高野山散策


5月13日(火) 晴 
宿坊 高室院 ⇒ 徳川家霊台 ⇒ 女人堂 ⇒ 金剛峯寺 ⇒ 大師教会 ⇒ 根本大塔 ⇒ 大門 ⇒ 奥の院 ⇒ 宿坊
宿泊:宿坊 高室院(たかむろいん)(高野山)
昨夜10時に新宿のバスターミナルに集合。角菩薩(※「旅を終えて」を参照)がいつものように缶チューハイ片手にふらっと現れそうな気がした。高速バスに乗り10時半出発。今朝8時半になんば湊町に到着。我々4人を待っていた松茸の介と会い全員で食堂へ行き朝食を取る。南海電鉄の難波駅から高野線急行に乗り橋本駅へ行く。橋本駅で普通電車に乗り換えて極楽寺駅へ。高野山ケーブルの極楽寺駅から高野山駅。ここまで電車やケーブルで多くの外国人を見かけた。ケーブルにいて写真を撮っていた青年は英国の学生だった。
難波駅/高野線急行 橋本駅/高野線普通 高野山駅/ケーブル

高野山駅前から1日乗り放題バス券で路線バスに乗り千手院橋バス停で下車。「宿坊協会中央案内所」で宿坊代を支払い歩いて宿坊「高室院」(たかむろいん)へ行く。なかなか立派な宿坊だ。ザックを宿坊に置いて散策に出かける。
宿坊 高室院 宿坊 高室院 宿坊 高室院

散策の前に昼食で「南海食堂」へ入る。韋駄天と小生は、カツカレーにした。高野山でカツカレーとは芸が無い気がするが、明日からの熊野古道歩きに備えておこう。
高野山駅からバスで宿坊まで来た同じ道を歩いて徳川家霊台へ行く。なぜここに徳川家康と秀忠の霊廟があるのか? 三代将軍家光が十数年かけて春日局が亡くなった時に創建したとのこと。それぞれここに分骨されているわけではないのだ。女人堂へ行く。高野山駅からバスで来た時には気がつかなかったが、高野山入口の大きな石の塔が道の両側にある。
徳川家康霊屋 女人堂前 高野山入口の塔



根本大塔
金剛峯寺 (こんごうぶじ):団体さんの後ろにいてガイドさんの説明を聞く。「高野山の冬は北海道と同じくらい厳しい」と言っている。高校生の頃、日本史で「天最伝比延」(てん・さい・でん・ひ・えん)と暗記していた。天台宗、最澄、伝教大師、比叡山、延暦寺。それに対しこのお寺は「天最伝比延」を覚えているので、自動的に真言宗、空海、弘法大師、高野山、金剛峯寺と出てくる。なぜ「真空弘高金」と覚えなかったのだろうか。しかし、単なる暗記のテクニックで最澄と空海を表面的にしか知らず情けない。

根本大塔 (こんぽんだいとう):鮮やかな朱色の現在の建物は昭和12年(1937)に再建、外壁塗り替えは平成8年(1996)完成。胎蔵大日如来などの仏像は中全体が写真撮影禁止。現代人は何でも写真に撮るが、撮影禁止の為にかえって対象をじっくりと見ることになり良かった。
大塔から出たところで山岳大師が空海について語る。やけに詳しいと思ったら司馬遼太郎の小説「空海の風景」を読んで内容を覚えたそうだ。大僧正もこの本を読んだが忘れたとのことで大僧正らしい。

西塔 (さいとう):趣のある建物で写真を撮っている外国人も多い。

大門 (だいもん):高野山の総門で堂々とした門の両脇に金剛力士像がある。
金剛峯寺 西塔 大門

奥の院参道
大門近くのバス停からバスに乗り奥の院口で下車。高い杉木立の参道を進むと戦国時代の武将ら(武田信玄・勝頼、上杉謙信・景勝、伊達政宗など)の供養塔がある。
民間会社(日産自動車、名村造船所など)の従業員の慰霊碑もありやや興ざめ。奥の院・弘法大師御廟があるが撮影禁止。 奥の院の散策を終えてバスに乗り宿坊近くのバス停で下車。

酒屋で酒を買う。小さいサイズの酒でよいと思ったが、大僧正と山岳大師が「日本酒の一升瓶がいい」と言う。韋駄天と小生は「一升瓶は量が多過ぎる」と反対したが、年配者の二人が強く言うので従った。但し、韋駄天が「酒が残ったら明日の歩きで持ってもらいたい」と主張し大僧正と山岳大師は同意した。酒屋のおばちゃんは日本酒の値段が分からず電話で家の人に聞こうとしていて、我々が一升瓶に値段のラベルがついていることを教えたら笑っていた。

宿坊へ戻り、お風呂を終えてから部屋で松茸の介が持参した焼酎を飲む。
隣の部屋が夕食会場で移動する。さすがに一升瓶は会場へ持って行かずビールを頼みビールで乾杯。
精進料理は筍の煮付けを初めどれも美味しくビールの酔いも心地よい。

食事を終え部屋に戻ると布団が敷いてあった。宿坊の人は部屋に置いてある一升瓶を見たはずだが、まいいっか。部屋で酒盛りが始まる。明日から熊野古道を歩くのであまり飲まないほうがいいと思いながらピッチが上がる。皆さん、本当によく飲む。山岳大師が酒を注ぐので仕方なく飲む。とうとう一升瓶が空になった!! 宿坊でこんなに般若湯(お酒)を飲んでいいのかな!? 
以前、羽黒山の宿坊で夜遅くまで飲んでいて宿坊から注意を受けたことがあったが、懲りない面々だ(勿論、小生も含む)。

過去の経験から鼾がうるさい山岳大師から一番離れた布団に入る。山岳大師は布団に入るや「グォーグォー」と大きな鼾。やれやれ、これじゃ明朝は寝不足だ。



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